イギリスのバイオメディカル研究チャリティ機関であるThe Cancer Research UK(キャンサー・リサーチ・UK)では現在、VRを活用したがんの調査システムの開発が行われているようです。
VRで閲覧することによって腫瘍の状態を正確に調査できる
The Cancer Research UKの研究者らは、サンプルとなるがん腫瘍の組織の生体検査を行い、薄くスライスした腫瘍にマーカーで染色。
ここまでは顕微鏡を用いた通常の腫瘍の調査でも行われるプロセスですが、スライスした腫瘍をスキャンして、腫瘍全体の3Dモデルを作成します。
この腫瘍の3Dモデルは極めて正確に再現されており、腫瘍の分子やDNAの特徴までも確認できるとのこと。
がんの腫瘍を3Dモデル化してVRで閲覧することで、腫瘍の内側も含めた細部まで把握できるようになるため、従来のがん治療の精度が飛躍的に高まると期待されています。